肝斑のお話⑥ 内服
今日は肝斑の治療方法についてお話します🌸
肝斑の治療は内服や外用薬やレーザートーニングなどがあります。
代表的な内服薬はトラネキサム酸です💊
トラネキサム酸は、風邪をひいて喉が痛い時やアレルギー症状がある時に処方されるお薬です。
その昔、蕁麻疹の治療で投与した際に偶然肝斑が改善していることが分かり、現在肝斑治療薬として多く用いられています。
肝斑は、プラスミン(血液を溶かす働きをする分解酵素)が活性化するとメラニンを産生し色素の元を作り出します。
トラネキサム酸には、このプラスミンを抑制する働きがあり、アレルギー症状や炎症を抑える作用があります。
内服する量としては500mg〜700mg/日で効果があると言われています。
飲み始めて数日では目立った効果は感じられませんが、8〜12週間の内服で効果がみられることが分かっています。
1ヶ月飲んでも効果がないから辞めたという方が結構いますが、もう少し続ける必要があるようです🤔
また内服を中止すると肝斑が再発すると言われていますが、再発率は正確なデータがないため不明です。
しかし再投与しても改善はするようです。
副作用としては消化器症状、頭痛、月経異常などがあります。
また抗プラスミン作用により血栓症のリスクが高くなると言われていますが、非常に稀だそうです。
他には、トラネキサム酸と共にビタミンCとビタミンEを併用すると
さらに有効性が高まるようです❗
次は肝斑のお話⑦で外用薬についてお話します。